未経験者にボードゲームの面白さを普及するはどうしたらいいか
未経験者がボードゲームの敷居を高く感じてしまう問題を語ります。
まず、このように感じてしまう理由は色々あると思います。
- 未経験者と経験者との実力の差が大きく全く勝てない
- 未経験者がルールを覚える難しさがある
- プレイ時間が長いので面白く感じる前に面倒に思う
などなど。
経験者と未経験者の間に実力差があるのは当たり前なので、「未経験者に勝たせてあげるべきだ」とは思いませんし、ルールを理解しやすくするためのインストの重要性は言うまでもないでしょう。
今回考えてみたいのが、3つ目の「プレイ時間の長さ」です。
プレイ時間の長さは敷居が高いのか?
プレイ時間はボードゲームの種類によって様々です。
ボードゲームの代名詞「カタン」だと1回遊ぶのに60分~90分程度かかります(Wikipedia参照)
とはいえ、ボードゲームの面白さに総プレイ時間はあまり重要じゃないです。
自分の趣味に没頭していたら気づいたら夜になっていたという経験をした人は少なくないはずです。
少なくとも僕はモンハンといったゲームやカフェ巡りなど趣味を満喫していたら時間を断つのを忘れちゃいます。
なので、未経験者にも「このゲームは面白いんだ」と思ってもらうことが重要なんです。
しかし面白さを理解してもらうのってすごい難しいです。
口頭で伝えてもピンと来ないですし、2.3回遊べば理解できるといっても、面白さを理解しないまま、モチベーションを保ちつづけるのも難しい…。
面白さを感じるときはどういうときなのか
じゃあどうすればいいのかです。
僕は面白さを知ってもらうときに重要なのは
「自分の長考時間が総プレイ時間に対してどれくらいか」
だと思います。
例えば、カタンは経験者ほど長考します。
戦略ゲームは考えることが面白いから。思い通りに事が進んだり、予想外な状況に陥ったときの対策を考えたり。こういった緊張感ある駆け引きがめちゃくちゃ面白いです。
一方で、未経験者は基本的に即決します。
僕がそうなんですけど、初プレイ時にルールを理解していても戦略や駆け引きを理解できていないので、どういう駆け引きがあるのか手探りで考えなければいけないので、考えることができないんです。
そうなると、総プレイ時間に対する初心者が考える時間の割合が低下します。
考える材料や配慮するポイントが分からないから深く考えられない。その経験者との差によって、なかなか勝てない。他の人がたくさん考えている中、自分はあまり考えられないうえにゲームにも負けてしまう。そして1時間以上経っていた。
となると、面白さが感じられないどころか、「ただ長くて難しいゲーム」という印象が残っちゃいます。ボードゲームを皆で楽しみたいと思っている身としては、そう思われてしまうのは悲しいです。
長くて難しいゲームと思われないためにどうすればいいか
このギャップを防ぐためにどうすればいいかです。
僕が初プレイでそれなりに楽しめたゲームはたくさんあります。そういうゲームで共通していたのは
- 「基本的な勝ち方はこうやればいいんだよ」とアドバイスをもらった
- めちゃくちゃインストが分かりやすくて、面白ポイントを感じやすかった
- 大半が未経験者のボードゲームを遊んだ
- ゲーム自体が短かったので、2,3回繰り返しながら勝ち筋を掴めた
他にも色々ありますが、彼らのやり方は本当に分かりやすかったです。僕もこうなりたいです。
しかし、伝えることが苦手な僕には超えなきゃならないハードルがいくつもありました。そこで簡単にできそうな方法で、僕が提案するのはこれです。
熟練者と初心者が遊ぶ時、熟練者は考える時間を10秒以内にする
2,3回遊べば初心者でもゲームのコツを感じられると思っています。しかしプレイ時間が1時間のゲームを遊ぶときに、そのモチベーションを保ち続けられるのかははっきりしません。
ですが自分の長考時間がプレイ時間の多くを占めるゲームでは、モチベーションを保つのはそれほど難しくないでしょう。こうすれば、初心者同士はしっかり考えながら遊べます。一方で上級者は即決しても、経験があるのでそこまで致命的なプレイミスはしないでしょう。
そうなればいい塩梅で実力が拮抗し、ボードゲームの楽しさを感じてもらえる気がします。
ただし、そのときの上級者は考える楽しさを放棄する必要があります。ですので、初心者が楽しんでいる様子を見るのが好きな人のみの方法なので改善の余地がありますね。
さいごに
もちろん熟練者は初心者がいる時にこうするべきだと主張してるわけじゃないです。思考の時間が面白いのだから、それを削るなんてとんでもないと思う気持ちも分かります。「未経験者と一緒に遊びたいけど、どうすれば面白いと感じてもらえるかわからない」というときの一つの選択肢として、参考になればうれしいです。