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双極性障害(躁鬱)の症状とは │双極性障害日記

双極性障害を自覚するのには時間がかかりました。

「なんでそこまで時間がかかったのか」「自覚できない理由はなんなのか」について考えてみます。

それにはまず、双極性障害とは何なのかについて振り返ってみます。

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)は、躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を循環する精神障害である。

とWikipediaには書かれています。要するに躁状態とうつ状態が繰り返し行われるのが双極性障害。躁うつ病、躁鬱なんて言われることもありますよね。

これだけ聞くとシンプルなんで、症状としても単純なものだと思ってしまいます。自覚するのは簡単なのではないか、と。

確かにテンションの高い躁と、テンションの低い鬱が繰り返されるのが双極性障害なら自覚は簡単なはず。そうでなくても鬱症状は自覚しやすいはず。

でも、実際はすごく複雑で、紛らわしいものなんです。そのために、僕は自覚するのには1年かかりました。

躁とは?

そもそもの前提として「躁とは何なのか?どういう症状があるのか?」について考えます。

躁とは「幸福感」や「自尊心の肥大」を伴って活動的で前向きな思考になる症状のことを指します。

要するに、すごくポジティブになって、活発で社交的になるという一見メリットだらけの状態です。

その分、「不眠」「食欲の減衰」などの症状もあるのですが、眠らずとも食事を取らずとも活動ができるということもあり、あまり悪くない。

むしろ精力的に活動するならメリットばかり。

活発に活動でき、やりたいこと全てを達成したい気持ちが高まり、多幸感に包まれる状態が躁(そう)状態です。

鬱とは?

一方でうつ状態は、やりたいことや、やらなければならないことがやる気にもなれず行動することが億劫になり、体が重い症状です。

実際に行動出来ずに、日常生活すらままならず部屋は荒れに荒れ、一日中寝て過ごしてしまうことも。

一見すると怠けているようにしか見えないし、自分でも当たり前のことが出来なくて落ち込んでしまうこともあります。

うつ病は、やりたいことややらなくてはならないことが出来ずに自尊心がどんどん削られていく病気です。躁状態とは対照的ですね。

なぜ双極性障害は自覚しにくいか

この対極にある症状が繰り返される病気が、双極性障害になります。

この

対極的な症状というのは誰しも持っています。

例えば、活発に動いて疲れてしまったら、翌日は何もやる気にならなくなって寝てしまう時。

元気なときでもそういう経験って1度はあるはずです。

そんな健康な時と全く同じ症状になるのが双極性障害です。

躁の気分になって活動的になる一方で、鬱になると何も出来ずに動けなくなってしまう。

これはパッと見ている限り全く同じに見えます。

ぼくも同じに見えています。そして健常者と同じように、鬱状態の時を、疲労が溜まって休んでいる状態だと思い込んでしまった。

どんだけ疲れていても、みんなは家事炊事洗濯が出来ているのに、どうして僕はできないんだ…。

元気がある時もあるにもかかわらず、何も出来ないのは甘えに過ぎない、と。

この勘違いのせいで、僕は双極性障害を認識するために、時間がかかりました

双極性障害は、病気です。甘えじゃないです。

似ているものですけど、実態は全く違います。

もし、自分が甘えてしまっていると思ってしまう場面があったなら、それはもしかしたら病気かも知れません。

疑ってみてください。