双極性障害の自覚症状がわからない理由 │ 双極性障害日記
前回は双極性障害がどういう症状なのか、についてお話しました。簡単に言うと、躁状態と鬱状態が繰り返し続いてしまうことで…
- 躁状態とは、多幸感に包まれて精力的に活動できる状態
- うつ状態とは、無気力になりやりたいことすら出来なくなる状態
という話をしました。
では、双極性障害がどうして自覚するのが難しいのかについてお話しします。僕は自覚するのに1年かかりました。甘えじゃないかと苦しむこともありました。
双極性障害は病気である
まず理解しておきたいことは、双極性障害が病気であるということです。
当たり前じゃないかという話ですが、この事実を受け入れるのは難しいです。
双極性障害は自分自身が自覚することのない症状になります。これが治療が遅れてしまう原因となります。
双極性障害に気づけない理由は?
では、双極性障害というのに向き合うことが、どうしてできないのかについて考えてみます。
双極性障害は何度も繰り返したように、躁と鬱が繰り返される症状になります。そして躁状態は元気になり活動的で、うつ状態は何も出来ない状態になります。
ここまで言うと勘のいい人ならわかるかも知れませんね。
この躁鬱の症状は健常者も体験していることなんです。活動的に動いて疲れてしまったら、何も出来なく無気力になってしまう経験は1度はあるでしょう。
子供の時、真夏に遊び回ってクタクタになって帰ってくると宿題も何もやる気になれないまま眠ってしまう。
双極性障害の症状は一見すると、それと全く同じように見えます。違いは、それが病気によって引き起こされているかそうでないかです。
双極性障害は無理やり調子を狂わせる病気
双極性障害は、活動的になりたいと思わなくても無理やり活動的で多幸感に包まれます。疲れてしまって動きたくないと思わなくても、身体が動かなくなってしまいます。
でも、それは自覚できるようなものではありません。誰かに動かされるのではなく、自分の意思で行動しているように思えるからです。
しかし双極性障害は自分の脳の障害になります。脳が「自分は活動したいと思っている」と間違ったシグナルを送るのが双極性障害です。
脳のシグナルがおかしくなったにも関わらず、自分の意思で行動しているように思い込んでしまうので、それに気づくことが出来ず、双極性障害と気づくのが遅くなってしまうのです。