かるみに

趣味とともに生きる

無気力感や焦燥感を自分の性格だと思っていたら「うつ状態」だと診断された話

Tired

先日心療内科に通うと、うつ状態と診断されました。

受診した早朝には吐き気と動悸が収まらず、無気力症や焦燥感に悩まされていました。

当時は、良くある憂鬱な気分と思って、友人に愚痴っていたところ「よくない」と言われ、心療内科の受診を進められ「うつ状態+躁鬱の可能性あり」と判断されました。

一応、今は処方箋の落ち着いているので今のうちに色々と記憶を整理しておこうかなと思います。

そもそも五月病と鬱の違いは何なのか。うつ病とうつ状態の違いは何なのか。ってところからお話しして、自分の経験をざっくりと振り返ってみます。

五月病とは…?

この時期に陥る精神的な症状のこと。適応障害とかうつ状態のこともまとめて五月病と呼ばれたりする。五月病は「なんとなくだるい」とか「やる気でない」みたいなゆる~い無気力状態の総称ではないんだね。五月病って名前のせいで軽い症状だと誤解されがちな気がする。

 五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称

五月病 - Wikipedia

うつ状態とは…?

日常生活や社会生活に支障が出るような精神的状態のことを指す。僕が陥っているのがこの部分。無気力感や焦燥感・自殺願望や吐き気や動悸なども、短期間であればうつ状態です。うつ状態とはいえ、うつ病に比べると深刻さが低いなんてことはありません

うつ状態は、上記のような精神的エネルギーが低下している症状が出現した状態を指します。診断基準があるわけではないので、何週間以上続いている必要があるとか、症状が何個以上ないといけないとかの明確な決まりはありません。

うつ状態とは?うつ病とはどう違うのか

うつ病とうつ状態の違い

うつ病は「うつ状態」が何週間も続き、いくつかの条件を満たした場合「うつ病」と判断されるそうです。

うつ病は、「うつ病という疾患」が原因でうつ状態を呈しています。またうつ病は診断基準上、少なくとも2週間症状が以上持続し、症状の数も何個か以上満たす必要があり、その症状によって日常・社会生活に支障が出ていることも条件となります。

うつ状態とは?うつ病とはどう違うのか

 ざっくりまとめるとこんな感じ。なので、気分の高揚と気分の落ち込みが繰り返し起こる双極性障害も、躁状態と鬱状態の繰り返しと言えます。

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うつ状態になった経緯

というわけで、急激にうつ状態になって休職せざるを得なくなった経緯についてお話しします。ただ、恐らくいわゆるブラックな職場というものとは程遠いので、職場環境に関する言及は避け、自分自身の気持ちの変化に重点を置きます。

 

やる気に溢れる。モチベーションが高い。

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自分が当たり前のことをできない事実に苦しむ。言われたことが出来なかったり、「常識」をあまりにも知らなかったり。理不尽な指示や愚痴が飛び交う職場環境などもあり滅入っていましたが、こういうのはどの会社にもあると思うので省略。

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頑張らなきゃ!早く追いつかなきゃ!という気持ちと、他の人からの期待に応えようと努力するも空回り。新人とはいえ失敗の頻度があまりにも多くて落ち込む。

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「分からないことがあったら聞いてね」とは言われるも「分からないことが分からない」ので失敗を繰り返す。また他の人が忙しく聞けないときも多々。

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疲れから、趣味をする時間が無くなる。帰って寝て、朝起きて職場に行く。の繰り返し。そのあたりは新人のうちは仕方ないと割り切る。

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疲れが翌朝も取れず、ストレスを解消するための手段もなく、「朝なのに顔が死んでいる」と言われる。

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疲れから、仕事でミスが増え更に落ち込む。このあたりからTwitterでの内容が「眠い」「つらい」などの呟きだけになる(当時は意識してなかった)

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見かねた友人に食事に誘われたので愚痴る。愚痴の内容が普通ではない(らしく)、心療内科の受診を打診される。

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自分が出来ない理由を他人のせいにしているだけだと考え、受診の必要はないと断る。そのまま仕事をこなす。失敗を繰り返したり出来ない部分を指摘され続け落ち込む。

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その後、身体に不調が現れる。吐き気が止まらず、動悸が激しくなり収まらない。電車を見ると怖くなる(飛び込んでしまいそうで)。食べても食べても空腹が満たされない。10時間以上寝ても疲れが取れない。

流石に異常だと思い、心療内科を受診。診察結果をもらう。安定剤を処方してもらい、休職を申請すべきとの判断により一時休職。

もっと早めに受診していれば避けられた

こういう経緯で鬱になりました。

自分にとって辛い状況が続いたため、ストレスが溜まったのと、同時にリフレッシュする手段がなくなっていたことが原因な気がします。

ただ、最悪の事態は免れたと思っています。気分は相変わらずですが、まだ文字を書いたり気分転換に外出は出来るようになりました。

話が逸れましたが、今回の結果も、自己責任かもしれないし、今でも自分が招いた結果だと思っています。受け身な行動が今の自分を生んでいるわけなので。

僕は大学生の頃も同じような症状に悩まされていたんだけど、当時は自分の精神的な怠けが原因だと思って受診はしませんでした。前回と今回の違いは、愚痴を吐ける友人や心療内科を勧めてくれる友人がいることだと思います。そのおかげで早い段階で問題に気づけたのかなと。

ただ、もう少し早く心療内科に通っていれば。自分の心の異常を疑っていれば。もう少し早く処方箋に頼っていれば。友人の言葉を早めに聞いておけば。休職は避けられたに違いありません

自分の頑張りが足りないから、努力が足りないから、性格がダメだから。

そう思うと思います。

 

でも高熱が出た時は病院に行くじゃないですか。診察してもらったら危険な病気かもしれないし、もしかしたらただの風邪かも知れません。その結果に応じて処方箋をもらって安静にするじゃないですか。メンタルも高熱と同じですよ。

「頭の中が疲れてるなー普段と違うなぁ」

異常を感じたらとりあえず心療内科に行ってほしいなぁ。と思います。社会人としてストレス耐性は大切だけど、自分だけではどうにもならないときのために、薬の力を頼るのは悪くないと思います。それで精神的に参ってしまうのが一番良くない。