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【感想】考えることが苦手な人は「例え」を学ぶと面白いかもよ~ | たとえる技術

 

たとえる技術

たとえる技術

 

 

一目見て「高低差あり過ぎて耳キーンなるわ」を思い出した一冊。

コミュニケーションにおける「たとえ」の作り方と重要性について説明されていました。

 

事例集のように多くの「たとえ」が羅列され、その一つ一つに思いを馳せていくような内容でした。

想像が掻き立てられる内容で面白かったですが、タイトルにもある「たとえ方に関するテクニック」は少なく、少し残念でした。

 

たとえる技術とは?

例える技術とは、例えたいものの形状や色や動作とかの抽象的な部分に着目して、それによく似たエピソードや事柄を考えたら例えやすいというもの。

 

「たとえる」という行為は2つの事柄の共通点を見つけて結びつける作業です。

各々の事柄をしっかりと理解しないと共通点を見つけることはできません。

「いつかこの体験を使って例えてやるぞ」と考えながら行動すると思考が深まる感覚を味わうことが出来ます。

 

新発見をした人の多くは「点と点がつながった感覚を味わった」と言います。「たとえ」もこの感覚に似ているのかもしれません。

ぼくならどう例える?

小説や文章中ならともかく、会話の中で「懐かしい」といった感情や、「雲」のような事柄に対して例えるのは変な気がします。芸人ぶっている素人感が出るというか…笑

 

だから僕なら専門用語をかみ砕いて説明するときにたとえを使いたいですね。例えば、DNAとRNAの説明をするとき…(引用部分はほとんど読まなくていいです。)

DNAとRNAはともにヌクレオチドの重合体である核酸であるが、両者の生体内の役割は明確に異なっている。DNAは主に核の中で情報の蓄積・保存、RNAはその情報の一時的な処理を担い、DNAと比べて、必要に応じて合成・分解される頻度は顕著である。DNAとRNAの化学構造の違いの意味することの第一は「RNAはDNAに比べて不安定である」。両者の安定の度合いの違いが、DNAは静的でRNAは動的な印象を与える。(wikipediaより)

つまりDNAはプラモデルの設計図で、RNAは設計図を見ながら作る人みたいなもの!

 って感じ!

たとえが上手いのはやっぱり芸人さん

たとえの面白さや分かりやすさを実感したいなら、やっぱり芸人が書いた本を読むのが一番だと思います。

特に松本人志さんが書いた本「遺書」は個人的なオススメ

一部を引用したり内容を要約すると…

下ネタで苦情いう奴らはシェルターで子供育てろ!

(よくわからないルールを守れと口うるさい先輩に対して)この訳分からんこだわりは、高校球児の坊主頭に通じるところがある。(中略)坊主頭にするのが嫌でサッカーを始めた奴もいる。もし変なルールがなければもっと野球のレベルは向上したのではないか

クラブの女ども山口百恵のプライドを見習え

「たとえ」っぽくないと思われそうだけど、全く関係ない(ように見える)2つのことを繋げているのは立派なたとえだと僕は思うよ。

 まとめ

水曜どうでしょうを見たあと大泉洋の口調が移ってしまうときのように、例えを使いたくなる本でした。