【書評】デザインのセンスを磨くために必ず覚えておくべき原則は…たった4個らしい!
デザインセンスが壊滅的にないんですよね。他の人と同じようにしているつもりが、どうも変になってしまう。そんなことってあると思います。
僕もそうです。そんな中、「ノンデザイナーズ・デザインブック」という本を見つけて読んでみました。
これがすごい!第1版発売から18年ずっと売れ続けているっていう触れ込みは伊達じゃない!
この本で紹介されている4つの原則を意識するだけで、人並みレベルのデザインセンスは確実に身に着けられるはずです。
この本は、チラシやポスターといったデザインについて言及していますが、Webデザインを鍛えたいと思っている人の参考になるので紹介します。
ノンデザイナーズ・デザインブックの4つの原則
「ノンデザイナーズ・デザインブック」は 外国の「Robin Williams 」さんが書いている本で、それを日本語訳しています。
この中では、4つの原則が紹介されています。
・近接
・整列
・コントラスト
・反復
本文中では
『「コントラスト(CONTRAST)」
「反復(REPETITION)」
「整列(ALIGNMENT)」
「近接(PROXIMITY)」
の4文字の頭文字をとって…、CRAP(糞)ってどうでしょう?HAHAHA!!』って書かれてました。小粋なアメリカンジョーク好き…笑
悪いと分かっているのに直し方はわからない
この地点で、ああ、これはまさしく僕のニーズを満たしてる本だなあと。このような教本って「悪い部分に気づいていないことを指摘してくれる」本は多いんですよね。
そういう本も役に立ちます。でも教本を探すときって「自分でも悪い部分は分かっているのに、治し方が分からない」という状況の方が多くないですか?その部分を満たしてくれる本は少なくて…。一気に引き込まれちゃったんだよね。
デザインの4つの原則
例えば、こんな名刺があります。多分デザインセンスがないなあって思うんじゃないかな?でも、具体的にどう悪いかを説明するのは難しいと思うんです。この問題点を説明するときに、この本では4つの原則を使って説明しています。
近接
デザインを分かりやすくするためには、同じ要素を近づけて異なる要素を離します。この例では、適当な位置に配置していた文字を「会社名」「名前」「連絡先」という要素に分けています。連絡先のTELとMAILは同じ要素であるので近づけています。
整列
目線が散漫にならないデザインにするために、すべての要素を一本の線に沿って意識的に並べます。ワードやパワーポイントにある「左揃え」「中央ぞろえ」「右揃え」に沿う感じですね。
この例では、左揃えにすることで文章の左端に透明の線が生まれます。透明の線が見える配置にすると、統一感のあるデザインになります。
左揃えだけでなく、右揃えも可能です。しかし、この場合は避けた方が良いかもしれません。この場合は、「MAIL」や「TEL」の部分の項目が整列されておらず、透明の直線が描けていません。左揃えにするか「TEL」や「MAIL」の項目を取り除くと、より一体感のあるデザインになります。
基本的には意識するのは4つの原則だけとはいえ、状況に応じてどんどん細分化されます。複数の状況において、解決策を持つことは大切ですよね。詳しくは本を読んでね!
コントラスト
一番伝えたい要素は他の要素とはっきり異ならせます。目線が散漫になるのを防ぎ、見た人の目を惹きつけます。コントラストには多くの手法があり、文字のサイズや太さだけでなく、背景色を黒にして文字色を白にするなどの方法もあります。
反復
レイアウトの装飾やデザインの視覚的要素を反復させることで作品に一体感が生まれます。WEBページの多くは、共通のデザインの見出しを繰り返し並べています。このような見出しも反復ですね。同じデザインを繰り返すことで一体感が生まれます。
さいごに
この本で紹介されている4つの原則を紹介しました。「ノンデザイナーズデザインブック」によると、人の心を動かすデザインを作るうえでは、他にも意識すべきはあるそうです。
しかし、これらの4つの原則が意識されていないデザインは存在しない、だとか。
正直、この原則を意識するだけで、デザインの指針が生まれたのでかなり良い本でした。WEBデザイナーでなくても「デザインセンスを人並みにしたい」と思っている方にはおススメです。