スーパーマリオ1-1面から考えるボードゲームのインストのコツ【ボードゲーム】
突然ですが、インスト難しすぎません?
「何を目標に話せばいいのかわからない」「インストが単調になってしまう」
そんな悩みは、いまだに尽きません。
僕は、一緒に遊んでくれるプレイヤーを増やしたくて色んなボードゲームを紹介しています。ボードゲームは1人じゃできないからね。対面してコミュニケーションを取りながら遊べるのがボードゲームの魅力の一つ。
そうやって誘った友人はもちろん初プレイなので、僕がインストを担ってるのですが、正直上手く伝えることってめちゃくちゃ難しい。
ルール説明されるときは、ずっと話を聞かなきゃいけないし、能動的じゃないからゲームの魅力をあまり感じられない。しかも覚えることが多すぎてちょっと疲れちゃう。
だから、ルール説明は分かりやすくて、短くて、面白くて、能動的に学べるのが理想なんだけど、それはめちゃくちゃ難しい。
そんな中、僕はスーパマリオブラザーズ1-1面をルール説明のお手本にしています
スーパーマリオの1-1って何?
スーパーマリオブラザーズ1-1面はゲームのチュートリアルとして完成されています。
このステージで学べることは、例えばこんな感じ。
- 状況に応じた操作やアイテムを駆使して、右端のゴール旗を目指すというコンセプトの提案
- 左へ戻ることはできない仕様で「右に進む」という目標設定
- クリボーなどの敵モンスターにぶつかるとダメージという失敗条件の説明
- 十字キーやAボタンなどの操作方法の説明
- ?ブロックなどのステージギミック効果の説明
- きのこアイテムの効果の説明
これらはゲーム内で説明がないから、最初は勝手がわからず何度も倒されちゃう。
初期位置から動かないと右から来るクリボーに倒されちゃうから、操作やジャンプを覚える(当たり前だけど)
だから教えられる間もなく、「クリボーから逃げるにはどうしたらいいんだろう」「穴を飛び越えるにはどうしたらいいんだろう」と自発的に考えるようになる。
それを通して、1つ1つのギミックを突破することで達成感を味わい、最終的なゴールへ到達してゲームクリアを目指す!
次のステージからは、既にゲームの雰囲気や操作方法を覚えているから、説明なんかなくても自力で挑戦できる。
この1-1面は、自発的に面白さを実感できて操作やギミックも覚えられるお手本のようなステージです。ルール説明や面白さの紹介を言葉で説明するより、分かりやすいですよね。
具体的なインスト方法
スーパーマリオの1-1面をもとに行うインストは…
軽くゲームの世界観と目的について話した後、制限時間を設けて実際に1回プレイを通しています。
ざっくりした内容を話した後に、個人的に最も大切だと思ってる制限時間についてもお話しします。
通しプレイの行い方はどうやるの?
僕の手番から始めて、自分の考え方を口頭で説明しながら進めていきます。
実際に「自分がこうプレイした理由は~」と考え方を説明しながら勧めていきます。複雑なルールについては尋ねられるまで言及を避けます。自発的にイントロを楽しんでもらうためです。
「これはどういう意味なの?」「この場合はどうすればいいの?」そういった疑問に答えながら進めています。
でも、どうしても考えることが多すぎて混乱してしまう状況が出てきます。
カタンなら「港」「資源」「サイコロの出目」「最大交易路」全部考慮しているとまじで延々考えれるんですよね。その都度考える手助けとなるアドバイスは行いますけど、それでも結論がでないことだってあります。
そんな思考の沼から救うための強制的な方法が「時間制限」です。
マリオも制限時間が無かったら隠し通路探しから抜けられなくなって、むしろイライラしちゃう可能性だってあります。イライラ防止の最終手段。
ちなみに僕はカタンインストの制限時間は各々1分30秒にしています。ぶっちゃけかなり短いです。人によって合わせてね。
で、中盤・終盤となるころにはルールはだいたい把握してもらえています。戦略に関するアドバイスを僕はほとんど行っていませんが、プレイの中である程度実感してもらえているっぽいです。
これで通常の所要時間の大体半分くらいで1回通すことが出来ています。
この1戦通して戦略を理解してからが本番だと思っているので、1戦目はほんとうに気楽に行うように努めています。
制限時間はなぜ設けるのか?
制限時間は深く考えて進めなくなるのを防ぎテンポよく1ゲームプレイするための策です。
ルールや戦法が曖昧で手探りの中、スーパーマリオブラザーズの制限時間と同じですね。
何回も失敗を繰り返さないと気づかないことって少なくないと思います。秘密の隠し通路とかね。
★★★
ボードゲームは試行錯誤が面白いとはいえ、最初から手探りなのは楽しくない。
マリオもステージをクリアしていく中で「コインで囲まれた部分は隠し通路になっている」って気づくから、より難しい隠し通路を見つけることができる。
いきなり難しい隠し通路を見つけようとするのは、手がかりさえ掴めないからつまらない。
その手がかりをつかむために最初の数回は短時間で行うため制限時間を設けることが僕は多いです。
そう考えるようになったのは、初めて遊ぶカタンが2時間以上要した経験から来ています。その時は、ビギナーズラックで勝利したはいいものの、楽しさより疲れの方が上回った。しんどい。
まとめ
まとめると僕なりのインストのコツは以下の通り
- 概要や目的、簡単な手順を教えてから
- 考える時間に制限を設けて
- 実際に1戦通しながらプレイして
- 概要やギミックについて自発的に理解してもらう
- 理想はスーパーマリオブラザーズ1-1ステージ
このインスト方法が、正解と言い切るつもりはありません。僕が個人的にやりやすく今の段階でうまくいっている方法にすぎません。ですが、インストに悩む方はマリオ1-1を参考にしてみてはいかがでしょう。