1週間で20人にボードゲームのルール説明をして学んだコツまとめ
自分のボードゲーム好きがアピールが高じて、新たに20人がボードゲームに興味を持ってくれました。
彼らとは何日かに分けてボードゲームカフェに行ったのですが、経験者が僕だけでしたので、ボードゲームのルール説明はほぼすべて僕が担当しました。
でも、同じボードゲームを紹介しているのに、ウケの良い時と悪い時があるんですよねー。
そのとき未経験の人に伝える方法を試行錯誤した結果、ルール説明をどうすればいいのかが多少分かってきました。
そこで、僕が実践してきた感じたルール説明で意識している2つのフレームワークについてお話します。
ルール説明=インスト
今後、聞きなれない言葉を使いますので、まず初めに紹介します。
ボードゲームにおけるルール説明は「インスト」と呼ばれています。
これはインストラクションの略だそうです。
なぜこう呼ばれるかは分かりませんが、僕もインストの言い方に慣れているので、以降はルール説明のことを「インスト」と述べさせていただきます。
やり方を話す前に…
インストの大切なことってなんだと思いますか?
正確さ・論理性…etc
色々考えられると思うのですが、僕が思う一番大切なことは
聞いている人が楽しんでもらうこと
だと思っています。
相手に理解してもらうことが重要なんですが、ルールを覚えるのが億劫に感じてしまうとダレてしまいます。
学校の先生を振り返ってみても、面白い授業と面白くない授業があったはずです。話が脇道に逸れることが多いにも関わらず。
僕はボードゲームのインストでも面白さを目指したいんです。
この目標を、強要するつもりはありませんし、自分なりのインストも目標を掲げてほしいと思います。
ただ、この考え方に共感していただると嬉しいです。
インスト論
僕なりのインストのコツを2つ紹介します。
「帰納パターン」「例外パターン」です。(命名は僕が勝手につけました)
もちろん他にも意識している部分はありますが、ほとんどがこの2種類のフレームワークで説明できるので、今回はこちらを紹介します。
帰納パターン
帰納パターンは、結論から逆算しながらルールを説明するフレームワークです。ゲームの目標を意識しやすくなるので、複雑なボードゲームのインストに向いています。
例)カタン
開拓地ポイントを10ポイント集めます。
↓
このポイントは自分の手番に基本的には開拓地や都市を作ることで手に入れることができます。
↓
開拓地を作るには資源カードが必要です。~~
説明する時は逆でも構いませんが、少し注意が必要になります。
●機能パターン逆例
サイコロを振ると、出目に応じたカードがもらえます。
↓
このカードを使って開拓地を作ります
↓
開拓地にはそれぞれポイントが割り振られていて、10ポイント集めたら勝利
みたいな感じですね。ただ、こちらの場合は説明の時に「何のためにこの手順があるんだ…?」と、疑問に思われることが多いので気を配らなければなりません。僕はちょっと苦手です。
例外パターン
帰納パターンでは説明出来ないときに使います。ゲームのキモとなる部分や、特殊な処理を説明する際に用います。
ゲーム展開の中心となるルールと例外の話を同列に話してしまうと、聴き手を混乱させてしまうことがあります。
なので、インストの際は、例外パターンを用いることが出来ないかを僕はかなり注意しています。
例)カタン
サイコロの出目に応じて、隣接する開拓地を持つプレイヤーは資源を得られます
↓
ただ、サイコロの出目の数字で1つだけタイル上にない数字があります
↓
盗賊の説明
この方法は、ゲームの肝の部分にも使います。
例)サイコロ振り直しの説明(ウミガメの島)
サイコロ3つ振って出目の数だけ進めますが、出目が8以上だと、いかだ(スタート)に戻ります
↓
ただ、サイコロを3つ同時に振ったら、ほとんど8を超えちゃいます。なので1個ずつ振って、2個目からは振るか振らないか選べます。
↓
サイコロが2つ以上の時の処理を説明
例外ルールでのインストは、盛り上がりやすい傾向にあります。ハゲタカのえじきのバッティングとか。
この方法で説明する部分は、聞き手が違和感を覚える部分なので質問されることもあります。そういう時はこう言いましょう
「よく気づいてくれました!それがこのゲームの面白いところなんです!」
まとめ
僕が意識している二つのフレームワークを紹介しました。インストは話の構成に悩むことが多いはずです。
帰納パターンと、例外パターンを使えば、ある程度わかりやすく話すことが出来ています。
僕のを参考に、自分なりのインスト論を確立して頂けるとすごく嬉しいです。そのときはぜひインスト論を語り合いましょう。
他にも
・身近なゲームや単純なルールを例に出して説明する
・コンポーネントや画像検索を駆使して完成系をイメージしやすくする
・このゲームをすることで、プレイヤーがどのように楽しめるのかを話す
…など考え始めると限りがないので、また別の機会に。