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ノーベル賞を受賞した大隈良典さんが発見した「オートファジー」についての情報を整理してみた。

Solar Cells

本日大隈良典氏がノーベル賞を受賞しました。「オートファジー」を発見した栄誉を称えての受賞とのこと。しかし、恥ずかしながら何がすごいのかよくわからない。ということで「オートファジー」について調べてみました。

オートファジーとは

 オートファジー (Autophagy) は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。 自食(じしょく)とも呼ばれる。オートファジー - Wikipedia

 

生命活動のエネルギーとしてタンパク質は用いられている。そしてそれらは酸素や栄養素の運搬や、筋肉の伸縮などに用いられている。体内で無限に生み出すことが出来ないから、僕たちは食事によってタンパク質を摂取している。もしタンパク質を摂取しないと悲惨なことになる。

タンパク質は生物にとって根源的な物質であり、 その欠乏はとにかく多種多様な災厄を招く。 成長時には当然成長が止まるし、 成人した後でも新陳代謝に支障が出る。 つまり体が維持できなくなる。 また、免疫の正体はタンパク質であるから 当然免疫機能が落ちる。生体にとって重要度の低い順に 切り離されていくから、免疫などは真っ先に切り捨てられるだろう。タンパク

 

だけれども、「人は食べなくても水さえあれば1ヶ月生きられる」「一方で水がなければ3日も持たない」という話を耳にしたことはあった。タンパク質を取っていないのにどうして生き続けられるのか。それは、体内にすでにある別の用途に使われているたんぱく質を分解し、生きるために必要なたんぱく質を作り出しているからであるらしい。その分解する作用が「オートファジー」。オートファジーの働きは、下記のサイトの「タンパク質の合成と分解のバランス」が分かりやすかった。

水島研究室 分子生物学分野|オートファジー (自食作用) と呼ばれる細胞内の大規模な分解系を中心に、タンパク質代謝、栄養シグナル、細胞内品質管理などの研究をしています。

大隈氏は何を発見したのか

www.sankei.com

 この現象が存在することは1950年代から知られていたが、分子レベルでのメカニズムや生理学的な意義は謎だった。

 大隅氏は昭和63(1988)年、酵母でタンパク質などが分解されていく様子を光学顕微鏡で観察することに世界で初めて成功

 要するに、「オートファジー」の存在を初めて観察した人。1988年までは「オートファジー」の存在は知られていたけど観察はされていない。つまりタンパク質がアミノ酸を経由して別のたんぱく質に変化することは分かっているけど、具体的に何がどう作用することでタンパク質が分解されているのかわからない状況だったってことかな?宇宙だったらダークマターのような存在だったのかな。そして大隈さんは、その見えなかった変化の過程(メカニズム)を観察した世界初の人らしい。

ひとこと

生命活動に必要な機構の「メカニズムを発見」した人であることが分かった。もうちょっとしたらより詳しい内容が分かるだろうから再度まとめたい。