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現役阪大生が実践した、センター試験の英語で196点を取った勉強法

英語の勉強は、目標を見失わなければ9割以上の高得点を狙えます

 

 

僕は受験生だったころ、英語の試験勉強が苦手でした。

文法や単語・構文・熟語・英作文・長文読解…覚えることが多いうえ、どの程度やればいいのか分かりません。ゴールの見えないマラソンを延々と続けているようで滅入っていました

そして「自分がやっている勉強は正しいのか?」「英語の勉強は何を目安にやり続けたらいいんだ?」と自分の英語の勉強の目標が見つからず、勉強の手が止まることがありました

しかし自分なりの英語の勉強の目標を悩みぬいて定めたことで、結果的にセンター試験の英語で196点を獲得しました

 

「努力は期待を裏切らないが、努力の方向性を間違えると結果はついてこない」と多くの人が言っています。しかし言い換えると、方向性が正しければどんな方法でも結果はついてくるということです。

 

当時の僕と同じように英語の勉強に悩んでしまう受験生の役に立てばと思い、僕がセンター試験を突破するために掲げた英語勉強の方針と、それに向けて取り組んだ方法をまとめました。

 

英語の勉強の方針

結論から言うと、僕が決めた英語の試験勉強の方針は出会った英文を読み続けることです。

それは主に2つの理由からです。

英文を読むことで自分の学ぶべき部分が明確になる

センター試験の問題は、構文や発音ではなく文章問題が中心となり、かつ配点が非常に高い傾向があります。

つまり、英文を読めないと高得点は取れません

単語やイディオムは重要ですが、これらは英語を読めるようにするための手段です。知らない単語に出くわしたときはもちろん暗記します。それでも単語をたくさん暗記することは、試験で高得点を取るためのゴールではありません。最終的な目標は、単語を誰よりも多く覚えるのではなく、英文を読めるようになることなのです

とはいえ、英文を読むためには基礎知識が必要です

  • 単語
  • 構文
  • 文型
  • 熟語

これらの基礎知識がなければ英文は読めませんし、センター試験にも大問として出題されるので、疎かには出来ません

しかし基礎の勉強(特に単語)は、大人になっても苦労するように、明確なゴールはありません。ゴールの不透明さが、勉強をどれだけ続けたらいいか不安にさせてしまうのです。

大学受験対策の英文を読むことは、不透明なゴールを明確にする手段です。受験勉強の時に出会う英文は、大学受験レベルの「構文」「英単語」「熟語」で構成されています。もし社会人やTOEIC900点の人向けの問題になってしまうと誰も解けなくなってしまいます

つまり、覚えるべき知識は英文を解いたときに出会ったものだけでいいのです

英文を読んで理解できなかった部分は、自分が抜け落ちている基礎です。それを忘れないように復習したり暗記することで、マイナスからプラスへと成長するのです

英文を読むことで、自分の学ぶべき知識や覚えるべき単語が明確になるのです

英文を読むことで読解力が鍛えられる

英文を読むことは、自分の足りない知識が分かるのと同時に、読解力も鍛えられます

英語の試験問題を時間内に解くためには、速読力や読解力が必要です。

しかしながら、速読力や読解力は一朝一夕で身に着くものではなく、英文を毎日読んでいても実力がつくのには数か月かかると言われています

読解力をつけるためにも、英文読解を続けるのは大切なのです。続けるのは大変ですが、読み続けているとある日突然、覚醒したかのようにすらすらと英文が読めている自分に気づきます!その瞬間は、めちゃくちゃ気持ちいい!楽しみにしてください!

構文や単語をいくら学んでも、読解力がなければ問題を最後まで解けません

 

これらの理由から、方針を決めて「英文を読めるようになる」という目標を達成するために試験勉強を続けました。この目標達成へと向かう過程で、単語やイディオムや読解力不足といった中期目標が見つかります

その繰り返しのおかげで勉強の方針やゴールを見失わなくなったんです

僕が試した英語の勉強法

「方針さえ間違えなければ勉強法は何でもいい」と思っていますが、どうやって勉強すればいいのか不安な人の参考になればと思い、僕が取り組んだ勉強法も紹介します

英語の文章を毎日読む

英語の読解力は読み続けないと日に日に低下してしまう」僕が学生の頃、塾の先生や英語担当の先生に言われ続けた言葉です。真意のほどは分かりませんが、なんとなく実感できるのではないでしょうか。

そのため、毎日英語の長文問題には必ず取り組んでいました。解き方は特別なモノでもなく、英語の長文を全力で解くだけです。全力を出しても、読めなかったり読むのに時間がかかる部分はあるはずです

問題を解きながら、そういった英文についてレ点などの目印をつけることを意識しました。その部分は、答え合わせのときになぜ読めなかったか考えます。「単語が知らなかった」「構造をきちんと理解できていなかった」「意味を知らないと分からない熟語が出てきた」考えてみると色々と理由が見つかるはずです。

知らなかった単語や熟語は暗記し、構造理解が出来ていない部分は復習したり先生に尋ね、日本語に上手く訳せない英文はなぜ訳せなかったのか考え、仮に同じ問題が出ても二度と間違えないという気持ちで復習を繰り返します

というのも、読んだ英文は大学受験生のために用意されたものです。次も同じ単語やよく似た構造に出くわす可能性は高いはずなのです

最初は1つの長文問題を解くのにも、30分から1時間以上かかることもありますし、復習も入れると数時間かかるので結構大変です

でも続けていると「自分の弱点を見つけ、それを補う努力をして、成長する」という一連の勉強の流れが漫画のキャラクターになったようでどんどん楽しくなります笑笑

 

使っていた問題集

「やっておきたい英語長文300」は、センター試験程度の分量の問題が多く掲載されているのでよく使っていました。続編も出ているので、毎日解いていても解く問題がなくなることはありませんでした。

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

 

 

短い英文が多い「基礎英文問題精講」は長文に気乗りしないときや、10分や20分といった隙間時間を活用するときにかなりお世話になりました。

基礎英文問題精講 3訂版

基礎英文問題精講 3訂版

 

 

センター試験の勉強とは異なりますが、大学入試向けに「英語長文問題精講」も読んでいました。構文が複雑でテーマも難解になっているためかなり難しいです。複雑な分、自分が知っていた構文と単語を用いて読み解けたときの、パズルを完成させたときのような快感はたまりません

英語長文問題精講 新装版

英語長文問題精講 新装版

 

 

単語

英語の文章を読めるようになるには、多くの単語を知ることは欠かせません。

ただ僕自身、英単語を暗記するのは好きではありませんでした。使うかどうかわからない英単語を覚えることが面倒だったからですが、今思えば、英語のそのレベルで使うかどうか判断するなんておこがましいです笑

 

とはいえ単語の暗記に時間を割きたくなかったので、出来るだけ効率よく覚えられる単語帳を探しました。そうやって見つけたのが「英単語ターゲット1900」です。

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

  • 作者: 宮川幸久,ターゲット編集部
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2011/11/23
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 19回
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Amazonの紹介文に書かれている内容を一部抜粋します。これが本書の最大の特徴で、僕が大好きな理由です。

『ターゲット1900』の特長は「出る順」だけではありません。
「一語一義」主義もそのひとつ。
1つの単語についていくつもの意味を覚えるのは大変です。
『ターゲット1900』では、データベースの分析により、1つの「入試で出題されやすい中心的な意味」を大きく掲載しています。
中心的な意味を覚えれば、文脈の中でほかの意味も推測・判断できるのです。

 「一語一義」の言葉通り、内容は英単語とその日本語の意味が1900語集められています。余計なものをそぎ落とし、オートメーション化されたロボットのごとく機械的に暗記し続けていました

ある程度英文を読めるようになるなら300~500くらいで十分なのかなと思います。

単語を覚えるのが中心じゃなくて、英文を読めるようにするための基礎知識を覚えることが目的なので。

ただ700単語くらい暗記すると英文を読む中で意味の分かる単語が一気に増えます!気持ちいい!

基本的には英文を読む中で出会った単語を覚えていたので、ターゲット1900を中心に覚えていたわけではなく辞書代わりに使っていました。そのうえでの感想ですが、ターゲット1900に掲載されている単語は英文中にも頻出する印象でした

 

文法

英語の文章を読むスピードをグンと速くしてくれる最高のツールが文法です。僕は英文書のバイブルと言われていた「Forest」を使っていました。

総合英語Forest 7th Edition

総合英語Forest 7th Edition

 

とはいえ、かなり分厚いので、読み込む必要はないです。文法の本ってどうしても暗記になりがちでつまらないんですよね。

 

厳密に覚えるのは大切なのですが、どの程度覚えていいか全く分からないのでいつまで経っても終わりがないように感じて嫌になります

なのである程度文法を覚えた後は、ずっと英文読解を解いていました

英文を読む中で一瞬で理解できなかった構文や、記憶が曖昧な文法に出会ったとき、「Forest」を辞書代わりにします。

そうやって調べたときに、身に着いていない部分だけを覚えるようにしました

欄外にある細かな補足も重要なことに気づいたりして面白かったです

 

まとめ

英文を読めるようになるという目標に向けて努力を続けた結果、センター試験で196点を取ることが出来ました

これも長文を読み続けることで、自分の理解できていない部分が明確になり効率よく対策出来たからだと思っています。

英単語や文法の理解が基礎だとすれば英文読解は応用と言えます。基礎がしっかりしていないと応用は解けませんが、応用に挑まないと基礎を鍛えることもできません。

 

僕が長文読解を基本とした勉強法を続けた理由は、自分の足りない部分が分かることで勉強のモチベーションを維持できるのと、基礎と応用を同時に鍛えられるからです

英文を読むことで基礎の抜け漏れに気づきます。それを理解すれば次の英文を読むときに同じ部分は間違えません。そうするとさらに高度な問題に挑めるようになり、その問題を解くことで新たな抜けや漏れに気づきます。そして理解するとより高度な問題へ挑めます。そうやって基礎を固め続けると応用問題も自然に溶けるようになります。

 

英語の成績は、英語の勉強量に比例します。数をこなせば成績は上がります。しかし分かっていても継続することは難しいことです。今回は僕が継続させることが出来た方法を紹介しました。あなたの勉強の悩みが解決されれば、これ以上うれしいことはありません。