【書評】文章術を学んでも、上手い文章が書けない人へ|言葉にできるは武器になる
僕はブログを始めるまで文章を書いたことがありませんでした。具体的には、自分の頭の中の考えをうまく言葉にすることをしてきませんでした。
手帳に予定を書いたり、人の話をメモすることは勿論ありましたが、これらはすべて自分のためでした。
大学でレポートを提出する機会もありましたが、課題としてこなすのに精いっぱいで、「誰が見ても僕の話が理解できるようにわかりやすく書こう」というところまで考えが及びませんでした。
そこでブログを開設して「文章術」に関連する本を沢山読んだのですが、なかなか自分が納得できる文章を書けません。
そんな状況で読んだこの本の考え方が、スッと自分の中に入ってきたので紹介します。
「言葉にできる」は武器になる
自分の思いをどうやって「言葉」にして「伝える」か?
人の心を動かす「表現」には秘密があるのか?
「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか?
そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。
人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらないのだ! 自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。
「内なる言葉」を考えよう
思考の深化なくして、言葉だけを成長させることは出来ない
と話す著者は、「世界は誰かの仕事でできている」「バイトするならタウンワーク」などのキャッチコピーを手掛けたコピーライターの梅田悟司さん。
- 文章力を身に着けるためには、まずは考えることが大切だ
- 文章術は「頭の中を言葉に変換すること」であり、思考が「内なる言葉」である
- 考えていないことは、いくら文章テクを身に着けても伝えることが出来ない
と、今まで文章術を学んでも活用できない理由を示し、内なる言葉を鍛えることで、いい文章を書くことが出来ると説いているのが本書の内容です。
「内なる言葉」は、このように説明されています。
内なる言葉とは、[…]無意識の中に頭の中に浮かぶ感情で、自分自身と会話することで考えを深めるために用いられている言葉
たとえば、猫を見て写真を撮るときの頭の中では、「カワイイ!」「誰かに見せたい!」と思っているでしょう。そういった無意識の考えに耳を傾けることが、思考を深めることに繋がるってことですね!
このような内なる言葉を鍛えるためにのステップについても具体例を用いて詳しく書かれています。
このようなライティングに関する本は原則や主張がいくつもあり、著者の言いたいことはなんだ?と混乱することが多いのです。
しかしこの本は、一貫して「内なる言葉」の鍛え方を語り掛けてくれるので、本書の内容がすんなり理解できます。
僕はかなり論理的に感じましたね! 一つの公式を理解すると、筆者の主張はすべてその公式で説明できる。といった感じです。
この考え方を理解すると、文章能力が一気に向上できる気がしますね。ほんと。
ひとこと
よくある「伝わる技術」に関する本を読んでもなかなか文章力が上がらないと悩む人に程読んでほしいです!