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勤務意欲を保ちながら、定時退社を導入するために

電通での新入社員の自殺をきっかけに長時間労働の議論が起こる中、残業時間をなくした企業で働いている方のエントリーが話題となっています。

 

そのエントリと別の記事を見比べると、勤労意欲に必要な要素があります

 

そもそもどんな意見なのか?

まずは話題になっている定時退社を導入した社員のエントリーです。

anond.hatelabo.jp

 概要は以下の通りです。

  1. 余計な仕事をしなくなる
  2. 上司は仕事を提示までに終わるか考えて命令するようになる
  3. ボトムアップ式からトップダウン式の風土へと変化する
  4. 会議やミーティング回数が減る

4つの変化を述べたうえで、勤労意欲が激減したと締めくくっています。「会社は社員を駒として健全に扱っている」と彼が言っているように、この方法は、間違っていないと感じます。会社の理想形の一つに思います。

 

 

一方で、定時退社を実践している経営者の方からのエントリーはこちらです。

anond.hatelabo.jp

概要は次の通りです。

 

  • 社員は毎朝、グループウェア上にToDoリストを作成し共有化する
  • 上司は社員ごとのToDoリストを見て仕事を配分する
  • 日常の些細な業務提案などでもグループウェア上で意見を伝えることができる
  • 意見を伝えた人がToDoリスト内に余裕がありそうな時、彼に必要に応じて詳しく意見を聞く

 

 

書き手の立場が異なるのは承知していますが、こちらの会社の方が、社員の勤務意欲が高いだろうと考えるのは僕だけではないと思います。両方とも定時退社に向けて仕事を必要量しか与えていないのにも関わらず、です。

 

その原因は、前者と後者の企業で行われていることを比較すると見えてきます。

仕事の可視化と気軽な意見交流場所の有無

結局、無理なく自分のやりたいことが出来るかが、勤労意欲の差です。

「意見を気軽に上の役職の人に伝えられる」「ToDoリストがあるので、上司も仕事の過剰な割り当てを避けられる」これらのフォローのおかげで、自分の考えを実行に移しやすくなっています。このように、やりたいことを出来るほうが勤労意欲も出るんじゃないでしょうか。

形は違えど、じぶんのやりたいことの時間が勤務時間に設けられている例は、他にもあります。GoogleやYahooでは勤務時間の20%を自分のしたいことに使っていい「20%ルール」を導入し、結果的に、多くのイノベーションが生まれています。

www.lifehacker.jp

熱意の差がすべてだとはいいませんが、関連性はある気がしてなりません。