僕たちは、結果だけでなく過程も美しく感じられる
梅田の蔦屋書店でこんな商品が展示されていました。
綺麗ですよね。九谷和グラスというそうです。
九谷和グラス
これらの九谷和グラスは、九谷焼と江戸硝子の2つの伝統工芸がコラボレーションして生まれた商品だそうです。
江戸硝子で作られたガラスの部分は、透明度が高く光に反射してキラキラと光ります。
また、九谷焼で作られた脚部分のデザインは、花や線や点といった模様が1つずつ手書きで描かれています。
めちゃくちゃきれい…
職人技や熟練された感覚で生み出された美しさってのは、芸術知識がなくても心に響きますね。
ただ、これが心に響いてくるのは、美しさだけが理由ではない気がします。
僕たちはバックグラウンドを推測して感動する
細かな装飾がふんだんに使われた教会や、スケールの大きい大仏や、常に美しい空間を保つ庭園。
そういった芸術作品を見たとき、僕は「きれい…」って感じると同時に、
「すごい…」って思います。
この感想は、見ている作品から生まれるのではなく、作られるまでの背景を考えて生まれたものです。
「何年もかけて作り出されたんだろうなあ。」とか「この技術を使いこなせるようになるまですごい時間かかっただろうなあ」とか。
もちろん、同時に作品の美しさに感動しているのは言うまでもないです。
ただ、美的感覚がない僕でも感動できるのは、手間や苦労を推測しているからでしょう。
過程にも美しさを感じられるのは人間のいいところだと思います。