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【書評】技術や趣向の多用化は、アパレル業界が直面する問題から見える

2016年10月3日号:日経ビジネスDigital」を読みました。アパレル業界の現状と今後の展望を解説する特集が組まれていました。

 

既存の販売方法の危機は、新たな便利なサービスの誕生が原因なので、消費者である僕は新しいサービスに注目したいですね。一方で危機が生まれた経緯を知ることも、同じ失敗を繰り返さないために必要です。

 

インターネットの登場により、アパレルを取り巻く環境の変化と、僕の考えを紹介します。

 

 

今までのアパレル業界

大量生産・大量消費が主流のバブル時代では、その流れはアパレル業界でも同様でした。大量に作っていれば、売れ残りが多くても十分に利益を得られていました。売れ残りよりも、消費者の購買機会損失を恐れていたんですね。

しかし、インターネット、特にスマートフォンの登場によりその様は大きく変わりました。

販売チャネルや趣向の多用化

スマートフォンの登場により、店舗に訪れなくても服を買えるようになりました。Amazon楽天、ZOZOTOWNなどの通販事業により、安価で質の高い商品を買えますし、ネットオークションフリマアプリ「メルカリ」やファッションレンタルサービス「メチャカリ」など、より安価で購入できるサービスも増えてきました。

 

加えて、断捨離やミニマリストが支持されているように、人々の感性が、「安いものをたくさん買う」から、「高品質な商品を厳選して持つ」に変化してきました。僕自身も断捨離の影響を受け、何か買う時は、しっかり時間をかけて納得のいくモノのみを買うようになっています。

 

このように、昨今では服の買う方法が多様化し、かつ服を買う時の考え方にも変化が現れました。

 

消費者のお店に対する考え方が変化した。

服をたくさん持ちたいと考える人が減少し、服を購入する人口が減ってしまった上に、服を購入するための手段が増えたんですね。その結果既存のやり方の店舗が危機に直面してしまったのです。

 

まとめ

もちろん、通販ではなくリアル店舗の絶対的強みはあります。試着です。僕がいまだに通販で購入をためらうのは試着が出来ないからです。ですが、VRやドローンなど新しい技術が生まれている今、試着を疑似体験できるサービスが登場するのもさほど遠くないのではないでしょうか。

そうなってしまえば、僕がリアル店舗へ訪れることはなくなるでしょう。

そういう中で既存の店舗はどうやって差別化するのか、もしくは新たなサービスが生まれるのか、今後のアパレル業界は楽しみです。